ロウきゅーぶ！（４）

ロウきゅーぶ！（４）　青山サグ　電撃文庫　2010年2月10日

ロウきゅーぶ!〈4〉 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆☆
　季節は夏休み。彗心女子ミニバスケ部初の他校との交流合宿が始まろうとしていた。相手は県大会常連の強豪校。智花たちはもちろん、昴もコーチとして多くのことを学べることを楽しみにしていた。ところが先方からの扱いは散々で いきなり野外キャンプを強いられてしまい……。
　高校1年生の昴と小学生女子バスケチームが活躍する『ロウきゅーぶ！』その4冊目です。これはとても面白かったですね。
　智花たちにとっては初の他校との交流なのだけど、相手の態度は冷たくいきなりの野外キャンプから始まるのですが、その扱いに抗議する昴や葵に対して智花たちは喜んでいるというのが対照的でなんだか面白いですね。
　それはそれとして。序盤中盤はコメディ的な展開が楽しかったですね。とくに葵の超絶勘違いが面白い。葵のなかの昴像が大変なことに（笑）。
　一方で、試合を含めた終盤の展開は「熱い」の一言でした。強豪校相手にどう渡り合っていくのかとドキドキしながら読めましたね。真の意味で機能し始めた彗心バスケ部の姿が格好良かったです。
　そんな感じで最初から最後まで楽しめました。これからの展開にも期待です。