断章のグリム(10) いばら姫・上 電撃文庫 2009年4月10日
- 作者: 甲田学人,三日月かける
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 文庫
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
夏休みが始まり、雪乃とできるだけ一緒にいようと目論む蒼衣だったが、泡禍解決に向かった雪乃と颯姫が戻ってこないという。死なない<異端>を相手に真喜多家に閉じ込められているという話を聞き、蒼衣は単身その家へと足を踏み入れた。
『断章のグリム』その10冊目です。今回もとても面白かったですね。ちなみに今回のモチーフはいばら姫です。
まず印象的だったのは雪乃の心情ですね。死なない<異端>を相手に、自分の力が利かないという状況。それだけでも内心穏やかでいられないのに、やってきたのが蒼衣だからよけいに苛立ちを募らせる。なんだか色々と追い詰められいる感じでしたね。
一方でストーリーの方は、今回は割と控えめかなーとか思っていたのだけど、甘かった。中盤の後半からはどんどん容赦なくなっていきましたね。なかなかきつい。
気になるところで終っているので、続きにも期待です。