デルフィニア戦記(14)

デルフィニア戦記 伝説の終焉2 茅田砂胡 中公文庫 2005年3月25日

デルフィニア戦記 第四部 伝説の終焉2 (中公文庫)

デルフィニア戦記 第四部 伝説の終焉2 (中公文庫)

☆☆☆☆☆☆
 タンガの元領主らがゾラタス王の制止を振り切り失地回復を叫んで挙兵したという。ウォルとリィは早期鎮圧のために最前戦へ向かうが、そこには王妃を狙う者たちがおり……。
 魅力的な登場人物たちが活躍する『デルフィニア戦記』中公文庫版その14冊めです。今回もなかなか面白かったですね。ちなみに(おそらく)再読。
 序盤は、前巻のラストから続くナシアスの恋愛話が印象的ですね。まあ、前回のラストの展開じゃバルロがしびれをきらすのもわかる気がします。それはそうと結婚式でのナシアスとラティーナのやり取りには思わず笑いが。
 中盤以降の展開では、まだ、国同士による大きな動きはない感じですね。国境線で動きはあるけど、国と国というよりは王妃とファロット族との戦いという意味あいが強かったかと。あとシェラの成長も見られる展開でした。
 再読も含めてあと4冊なので、これからも折をみて読んでいきたいです。