デルフィニア戦記（１３）

デルフィニア戦記　伝説の終焉１　茅田砂胡　中公文庫2005年1月15日

伝説の終焉〈1〉―デルフィニア戦記 第4部 (中公文庫)

☆☆☆☆☆☆
　国王ウォルが主催する和平式典。各国の使者がぞくぞくとコーラルにやってくるなか、タンガとパラストの両国もまた使者を送ってよこす。しかし、両国がそれでデルフィニアのことを諦めるはずもなく……。
　『デルフィニア戦記』中公文庫版その13冊目です。今回もなかなか面白かったです。ちなみに再読。
　なんといっても国交回復記念のあれこれが面白かったです。みんながグルになっての「説得」も楽しかったですが、とりわけ印象的だったのは式典中にリィの姿を見た人たちの反応ですね。リィの普段を知っている人たちが、皆唖然としている姿が実に楽しい（笑）。
　今回は大きな動きはなかったですが、その分デルフィニアの人たちの楽しいやり取りが満喫できたかと。未読も合わせてのこり4冊なので、折をみてのんびりと読んでいきたいです。