ミスマルカ興国物語(6)

ミスマルカ興国物語(6) 林トモアキ 角川スニーカー文庫 2010年1月1日

☆☆☆☆☆☆
 帝国との膠着状態が続く中、中原諸国では王の誕生日が集中する<黄金月間>に突入していた。神殿教団枢機会の分断により、紋章集め継続が困難になったマヒロは、父の代理として挨拶回りに出発して……。
 マヒロ王子とその仲間たちが活躍する『ミスマルカ興国物語』その6冊目。今回もなかなか面白かったですね。
 今回は事態そのものは大きく動いているわけではないのですが、それでもいろいろと重要なことが明らかになった巻だったかと。マヒロの父の話が印象的で、「てか、この人こんな人だったのかー」と思ったりも。
 それはそうと 今回登場したジェスのお師匠さんがなかなかすごい人でしたね。個人的には師匠の初登場時のジェスの反応にびっくり。なんか意外な一面を見た気分です(笑)。
 また、ストーリーも面白かったですね。終盤あれな展開(反転――麻雀大会)になってますが、全然違和感がないのが不思議です(笑)。次巻が1部完結とのことなので、どのような展開を迎えるのか、続きも楽しみです。