テツワンレイダー1

テツワンレイダー 大楽絢太 富士見ファンタジア文庫 2009年11月25日

テツワンレイダー 1 (富士見ファンタジア文庫)

テツワンレイダー 1 (富士見ファンタジア文庫)

☆☆☆☆☆
 傭兵の国ログレス。そこは<黒のオーロラ>により、外界と断絶された国。とある理由から引きこもりになってしまった主人公グレン・ユークは、ある日、<ネコ耳メイドロリ美少女フィギュア>を手にする。その人形は<剣精(レイダー)>と呼ばれる存在で、その姿を武器にかえることができるという。自らディアと名乗った人形は、グレンに「外の世界を見てみませんか?」と尋ね……。
 『七人の武器屋』の大楽絢太先生の新シリーズ『テツワンレイダー』です。これはまずまずな面白さでした。ただ、乗り切れない部分も結構あったというのが本音だったりもします。
 ストーリーは、過去の出来事からすっかり引きこもりになってしまった主人公グレンが、<剣精(レイダー)>の導きにより、外の世界に出る権利を懸けた<剣精試練(レイダーゲーム)>に参加することになって……といった感じかと。意外とノリの軽い掛け合いとかは前作を彷彿とさせますね。個人的にはメグの手料理の話が楽しかったです。
 でも、ノリが軽い割にはストーリーは結構シリアスな方向に行きましたね。そのせいか、じゃっかん違和感があったりも。あと、全体的に展開が駆け足ぎみだったので、ちょっと盛り上がりに欠けているように感じました。
 とまあ、否定的なことばかり書いてますが、あとがきによるとこれから加速していくとのことなので、続きは読んでみたいです。