デルフィニア戦記(11)

デルフィニア戦記 動乱の序章4 茅田砂胡 中公文庫 2004年5月25日

☆☆☆☆☆☆
 国王を人質にするという愚劣な作戦を用いてもなお、デルフィニアに敗北したタンガとパラストの両国。このままデルフィニアが突出すれば、滅ぶのは自分たちだと焦りを強くした両国は起死回生の策を考えるが……。
 『デルフィニア戦記』中公文庫版通産11冊目です。なかなか面白かったですね。ちなみに再読。
 今回はタンガ・パラストの方で色々と陰謀が巡っているけど、基本的にはのんびりとした巻だったかと。序盤からいきなり盛大な夫婦喧嘩が始ったりしますが(笑)。前巻でほとんどなかった分、登場人物たちの楽しいやり取りを満喫できました。一向に減らない王妃用の金を、高利貸に預けて利ざやを稼ごうとする王さまって(笑)。
 そんな感じで、今回も楽しめました。折を見て、続きも読んでいきたいです。