黄昏色の詠使い(10)

黄昏色の詠使い(10) 夜明け色の詠使い 細音啓 富士見ファンタジア文庫 2009年8月25日

☆☆☆☆☆☆
 名詠式が世界から失われた。世界中が混乱する中、アマリリスが残した手がかりを元に、ネイトはセラの塔へと向かう。目的はひとつ。大切なものを取り戻すために。
 名詠式というものがある世界で、少年ネイトと彼の仲間たちが活躍する『黄昏色の詠使い』その10冊目にして最終巻です。今回もなかなか面白かったですね。
 最終巻なので簡単にひとことふたこと。まさに最終巻といった終わり方でしたね。ネイトが頑張るのはもちろんだけど、それと同時にネイトを支えてくれる人たちの活躍も良かったです。ご都合と言われればそうなのかもしれないけど、それでも、やさしい気持ちにあふれる、この物語らしい展開だったのではないかと。シリーズを通して最後まで楽しめました。