本日の騎士ミロク(3)

本日の騎士ミロク(3) 田口仙年堂 富士見ファンタジア文庫 2009年10月25日

本日の騎士ミロク3 (富士見ファンタジア文庫)

本日の騎士ミロク3 (富士見ファンタジア文庫)

☆☆☆☆☆
 「納涼騎士団祭り」の最終日。閉会式まで暇であった赤目隊にもたらされたのは、隊長ビスマルクが器物破損&殺人未遂容疑で逃亡中という情報だった。取り締まりの黒鎖隊から逃れつつも、ビスマルクを捜すミロクたち。しかしそんな最中、ジュジュを狙う暗殺者が現れて……。
 剣バカのミロクと仲間たちが活躍する『本日の騎士ミロク』その3冊目です。今回はまずまずな面白さでした。
 まず思ったのは赤目隊ってそんな問題ばかり起こしている集団なのかということ。序盤で騎士を裁く黒鎖隊が出てきて、赤目隊となにかと因縁があるみたいなことを書かれていたのですが、(ただ単に自分が忘れているだけかもしれませんが)今までそういった問題を起こしたところあまり見た記憶がないので、ちょっとピンとこなかったかと。
 とまあ、それはそれとして。今回は赤目隊のメンバーそれぞれ(の過去)に少しだけ焦点が当たっていたかと。いろいろと抱えているものがあるみたいですね。とくにウサギ隊長であるビスマルクには、今後の展開に関わるくらいの重い過去がある様子。
 まとめ。ジュジュの暗殺計画云々は少しあっさり風味だった感じではありますが、赤目隊メンバーの掛け合いやその過去のことなどもあり、最後まで楽しめました。これからどんな展開を迎えるのか、続きも楽しみです。