これはゾンビですか?(3)

これはゾンビですか? 3いえ、それは爆発します。 木村心一 富士見ファンタジア文庫 2009年9月25日

☆☆☆☆☆☆
 ユーが姿を消して数日。歩はなんとか探し出そうとするが、手がかりになるものは何もなく途方にくれていた。そんな折、トモノリからデートに誘われる。諦めるにはいい機会かもしれないと思う歩だが……。
 ゾンビな魔法少女な少年と仲間たちが活躍する「これはゾンビですか?」その3冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 ユーがいなくなってシリアス展開が多めになるかと思いきや、いつも通りでした(笑)。いろいろとネタ満載で楽しい楽しい。そして相変わらずなんだかんだで仲のいい「家族」ですね。特に、落ち込んでいるセラと、彼女を励まそうとしている歩の掛け合いが良かったです。あと終盤の「彼女」とのやり取りも良かった。
 そんな感じで、今回も楽しめました。続きにも期待です。
 印象に残った台詞(以下反転)――「おいおい、セクハラだぞ」「これは、……サービスと言うんですよ」――歩とセラの掛け合いです。詳しくは書きませんが、なんだかセラらしくていいなーと思った台詞(と行動)でした。