黄昏色の詠使い(8)

黄昏色の詠使い(8) 百億の星にリリスは祈り 細音啓 富士見ファンタジア文庫 2008年12月25日

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 ネイトの前に現れたシャオが語る「世界」の真実。それは名詠式の成り立ちと、そしてクルーエルのこと……。全てを知ったネイトは何を思うのか――。
 名詠式というものがある世界で、少年ネイトと彼の仲間たちが活躍する『黄昏色の詠使い』その8冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 今回はアーマやシャオが語る「真実」がメインなお話かと。いろいろことが一気に明らかになります。名詠式の成り立ち、それに深い関わりがあるクルーエルのこと……ネタバレになるので、特に詳しくは書きませんが一言だけ。これはなかなか残酷なことが明らかになりましたね。突きつけられた真実にネイトが、クルーエルがどういった答えを返すのか、これからの展開に期待です。