神曲奏界ポリフォニカ(黒・2)

神曲奏界ポリフォニカ サイレント・ブラック 大迫純一 GA文庫 2006年8月31日

☆☆☆☆☆☆
 マナガとマティアが担当した次なる事件。現場に残されたバラバラの死体。とても人間の仕業には見えないが、精霊にしては不自然・・・2人はそのジレンマに頭を悩ませていた。しかし、捜査が進むにつれて、ある「事実」が明らかになって・・・。
 広大なシェアワールドを形成するポリフォニカシリーズの中で、通称「ポリ黒」と呼ばれるシリーズの第2弾『サイレント・ブラック』です。刑事のマナガとマティアが活躍する物語です。今回もなかなか面白かったですね。
 相変わらず大きなマナガと小さなマティアのコンビが良かったですね。普段は感情を表に出さないマティアだけど、マガナの前では心を開く、そんな姿が可愛いですね。
 それはそうと、今回の事件も犯人が最初から分かっている状況から始まります。なので、「どうやって」や「どうして」の部分を(読み手は)追っていくことになるのですが、明らかになる「事実」はなかなか辛いものでしたね。そして、事実があきらかになっても、あくまで「警察」として行動するマナガ達が印象的でした。
 そんな感じで、今回も最後まで楽しめました。ところどころで他のシリーズのキャラクターも出てきてるので、このまま「黒」だけ読むか、他も読むかを検討中だったりします。