ミスマルカ興国物語(4)

ミスマルカ興国物語(4) 林トモアキ 角川スニーカー文庫 2009年5月1日

☆☆☆☆☆☆
 次なる紋章を求めてマヒロ一向が向かったのはゼピルム共和国。遺跡の場所も判明していたから、今回は簡単に手に入れられるかと思いきや、ゼピルム共和国では革命の気運が高まっており、紋章がある遺跡は反政府勢力に占拠されていた。しかも、式典のさなかにマヒロと大統領は誘拐されてしまい・・・。
 暴力を極端に嫌うマヒロとその仲間たちが活躍する『ミスマルカ興国物語』その4冊目。今回もなかなか面白かったですね。
 なんていうか……いろいろとぶっとんでいるようで、シリアスな部分の軸はしっかりとしている、そんな印象。で、そのぶっとんでいる部分のなかでも強烈なのは、なんといっても○○○ーマン再びな展開ですね(笑)。ありえない相乗効果で笑いが止まりません。勇者シーナがノイローゼになる日も近いかも(笑)。
 一方で、シリアスな展開のほうも良かったですね。とくに最後の展開は、マヒロの心情を思うといろいろとやるせないですね。また、いろいろとこれからに関わりそうな重要なことも出てきたので、これからどういう展開を迎えるのか、続きが楽しみです。