ミスマルカ興国物語(3)

ミスマルカ興国物語? 林トモアキ 角川スニーカー文庫2008年10月1日

☆☆☆☆☆☆
 紋章を発見したというヴェロニカ同盟の領主に会うために、現地へと向かったマヒロ一行。ところが、儚い領主チカにデレデレしている間に、紋章はキャラバンレースの賞品にされてしまった。それは同盟の支配を企む公爵のヴァリオの仕業だった。しかも、彼は裏で帝国と密約を交わしていて――。
 『ミスマルカ興国物語』その3冊目です。これはなかなか面白かったですね。
 今回は紋章を求めてキャラバンレースに参加するお話かと。いろいろと思惑渦巻く中でのやり取りが印象的でした。相変わらずマヒロは底が知れませんねー。のらりくらりとしつつも、帝国のルディを相手取っている姿が印象的でした。あと、肝心のレースも良かったですね。エーデルワイス様の運転が素敵だ(笑)。
 まとめ。登場人物たちのテンポの良い掛け合いや、突拍子のない行動にくすくす笑いつつも、シリアスな部分でもしっかりと見せてくれる、そんなお話でした。これからも楽しみです。