命じて!服従フロイライン

命じて!服従フロイライン 庄司卓 ファミ通文庫 2009年4月10日

命じて!服従フロイライン (ファミ通文庫)

命じて!服従フロイライン (ファミ通文庫)

☆☆☆☆☆☆
 ごく普通の高校生・玖鈴梅花(くりん もいか)。幼馴染の健児や友人たちに囲まれて楽しい日々を過ごしていた彼女だったが、突然の事故で死んでしまう。健児が行った研究成果でなんとか生き返ることができた彼女だが、その身体は健児の命令が必要なものになってしまい・・・・・・。
 『グロリアスドーン』などの著者庄司卓先生の新シリーズ『命じて!服従フロイライン』です。これはなかなか面白かったですね。
 上で書いたように、とある事情から梅花が健児の命令が必要な身体になってしまうお話(でも、主人公は健児)なのですが、今回はシリーズの1冊目ということもあり序章的な立ち位置だったかと。梅花がそういう身体になるまでの話がメイン。
 で、感想ですが、登場人物たちが魅力的ですね。メインの2人はお互い天然+鈍感な感じで読んでいて楽しいし、脇を固める人物たちも良かったです。なんというか牧歌的(というのとはちょっと違うのかもですが)な雰囲気が素敵ですね。個人的には梅花の従姉妹の愛花が印象的でした。なにかと梅花たちの世話を焼いてる姿が可愛いですね。しかも、実は・・・ってところもあって、今後が楽しみ。あ、あと、あれな先輩もいい感じです。
 話的には裏で動いている人たちもいるようなので、その点も含めてこれからに期待です。