いつも心に剣を

いつも心に剣を1 十文字青 MF文庫J 2009年2月28日

いつも心に剣を 1 (MF文庫J し 5-1)

いつも心に剣を 1 (MF文庫J し 5-1)

☆☆☆☆☆☆
 魔女という存在が恐れられていた時代。そんな時代にレーレとユユは旅をしていた。勝気なユユに振り回されつつも、小さな幸せを感じていたレーレ。しかし、あるとき、ユユが魔女の疑いをかけられて捕まってしまう。なんとかユユを助け出そうとするレーレだったが・・・。 
 『薔薇のマリア』などの著者十文字青先生の新シリーズ『いつも心に剣を』です。これはなかなか面白かったです。
 最初はユユの高圧的な態度が気になって、「これはちょっと合わないかな」と思っていなのですが、ユユが魔女と疑いをかけられて捕まってしまってからは、その心情が深く描かれていたこともあり段々とのめり込んでいきました。つらい状況のなかで自分を奮い立たせているユユが印象的でした。
 一方で、ユユを助けるたいと思っているのにどうすることもできないことに歯噛みするレーレも印象的でしたね。ユユからは「馬鹿なレーレ」と呼ばれてますが、自分でしっかり考えることもできる思慮深さを感じたりも。
 まとめ。シリーズものの一巻ということもあり魔女のこととか魔王のこととか、いろいろと謎を残しつつも一つのストーリーとしても十分楽しめた作品。続きも楽しみです。