彩雲国物語(4)

彩雲国物語 想いは遥かなる茶都へ 雪乃紗衣 2004年10月1日

☆☆☆☆☆☆
 秀麗はともに茶州州牧に任命された影月、補佐の燕青、護衛の静蘭、香鈴と共に茶州を目指していた。茶州の内政を鑑みて、こっそりと隠密に旅立った一行だが、事がそんなにうまく運ぶわけもなく・・・。
 『彩雲国物語』その4冊目です。なかなか面白かったですね。今回は赴任先である茶州の商業の都・金華を目指すお話。
 茶州の内情の悪化は続いているわけで、当然のように秀麗たちには妨害が入るわけですが、仲間と分断された状態で それでもそれぞれが頑張って金華を目指していく展開が楽しいですね。テンポがいいので、サクサク読めます。
 茶州といえば燕青や静蘭にとっても因縁深い場所で、すこしだけ2人の過去が出てきたのですが、そんななかで思ったのは燕蒼ですね。なんて、格好いいんだー。茶州に来てなにかと不安定になっている聖蘭をさりげなくフォローしたりして・・・惚れてしまいそうですよ(笑)。
 まだ、茶州の茶都にはついていないので、今後どういった展開をみせるのか、続きが楽しみです。