スクランブル・ウィザード(3)

スクランブル・ウィザード3 すえばしけん HJ文庫 2009年3月1日

スクランブル・ウィザード3 (HJ文庫)

スクランブル・ウィザード3 (HJ文庫)

☆☆☆☆☆☆
 冬休みに入り久々に実家に帰った月子だったが、帰宅早々に父親と衝突し家を飛び出してしまう。そして、行くあてのない月子は、なりゆきで十郎の家に泊まることになり・・・。一方、その十郎は仕事でとある要人の護衛に付くことになった。その要人とは――。
 とある事情から魔法士養成学校で教師をすることになった十郎と、そこで出会った少女月子が活躍する『スクランブル・ウィザード』その3冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 まず、最初に。本編とは関係ないのですが表紙の帯をはずすとコンニチハな月子が可愛いですね。たまたま帯をはずしたら、「おっ」って感じで発見したのでちょっと得した気分です(まあ、画像ではすでに明らかになってますが)。
 それはそうと本編。いろいろと十郎を意識している月子が良かったですね。はからずも十郎の家にとまることになってドキドキしたり、ライバル登場でちょっぴり対抗心を燃やしたりしている姿が微笑ましい。
 そんな感じでところどころでほのぼのしつつ、一方、水面下では割とシリアスな展開が待っていたかと。とくにPM社側が接触してきた能勢さんの今後が気になりますね。性格が性格だけに、なんとも不安ですね。「彼女」のことも知ってしまったし・・・。
 そして、それより何より気になるのはラスト。まさか、そういう引きだとは・・・。ともかく次を待ちたいです。