ルーク&レイリア(3)

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 ルーク&レイリア(3) 葉山透 一迅社アイリス 2008年12月1日

ネフィムの魔海―ルーク&レイリア (一迅社文庫アイリスは 1-3)

ネフィムの魔海―ルーク&レイリア (一迅社文庫アイリスは 1-3)

☆☆☆☆☆☆
 ルークとレイリアのつぎの目的地は南。南にいく船を捜していた2人は、そこで2人の師匠エドに似た青年アーウィンと出会う。アーウィンの厚意で彼の乗る船に乗せてもらった2人。ルークは、アーウィンと楽しそうに話しているレイリアを見て、自分の気持ちを自覚していた。そんななか、2人が乗った船は救難信号を発信している船をみつける。しかし、乗り込んでみると、その船にはだれも乗っておらず――。

 凄腕ハンタールークと、金の瞳の美女レイリアが活躍する「ルーク&レイリア」その3冊目です。なかなか面白かったですね。今回は魔の海域という海が舞台です。
 あいかわらずルークとレイリアの2人はいいコンビですね。ちょっとした掛け合いが楽しいです。しかも、今回はルークに恋のライバルが登場して、ルークがいろいろとやきもきする姿が印象的でしたね。
 また、2人以外の人物たちもよかったです。エドに似ているアーウィンは普通に格好いい男だし、吟遊詩人のセルナーデはなんだか変りものでしかもアレなところが素敵でした(笑)。ほかにも登場人物それぞれ魅力的でよかったです。

 ストーリーのほうも楽しかったですね。誰もいない遭難船や、波がまったくなく動けなくなる船、怪物ティラント。そして聞こえてくるネフィムの歌声、消えていく乗員・・・といった感じで、どうなっていくのかと最後までドキドキしながら読めました。とくにティラントが泳ぎ回るなかで、ラシーヌ号を目指して小舟で向かうシーンが印象的でした。

 まとめ。登場人物たちの掛け合いや、先の気になる展開で最後まで楽しめた作品。これからも続くということなので、今後も楽しみです。